さて首都高速会社が来年より導入を検討している距離別運賃制( http://www.shutoko.jp/etc/guide/kyoribetu-ryokin/ )は、ETCでないとただ一区間乗るだけでも1200円の均一料金にされるという時点でどう見方を変えても半強制的にETCを利用者に導入させようと言う魂胆に加えて単なる、ある意味ではETC搭載の一部の利用者のみ優遇の不平等な値上げとにしか見えませんが、流石にこれはあからさま過ぎて利用者から不満の声が上がった事もあり対策として「首都高X」なる装置を持ち出してきました。
この「首都高X」と言うのは要約すれば車載搭載式のICカード、いわゆるSuicaやICOCAと同じ方式なのですが純粋に同じとは言えません。首都高の発表している利用イメージ図( http://www.shutoko.jp/etc/guide/kyoribetu-ryokin/images/qaimg04.gif )によるとまず利用を希望する場合はコンビニ等へ行き数千円の保証金を支払って機器とICカードを借り同時にICカードに金額をチャージ、それを使用する車のシガーソケットに設定する必要があります。
ここまでは手間ではありますがETC利用の為にETCカードを作る等と比べたらずっと手間ではありませんから特に言う所は無いでしょう、しかしここからが通常鉄道やバスにて使うICカードとはやや違う手順となります。まずその機器とICカードを積んだ車で首都高の入口料金所に行き、そのICカードを現金を支払う要領で係員に手渡し距離別運賃の最高額となる1200円が引き落とされて返却されます。
続いて再び機器にICカードを入れて本線に入り、出口を通過する際に1200円よりも下の区間であればその情報がデータサーバへと送られて差額返金となるのですが、この差額返金は実は出口を出た時点では行われず後ほど再び設備のある店舗へ利用者自らが行き、その差額をカードにチャージすると言う形で返金がされると言う仕組みとなっています。
SuicaやICOCAでは利用時に自動改札機へかざすと最低額の初乗り運賃が差し引かれ、下車駅で自動改札機へ再びかざした所で不足額が差し引かれるという仕組みですから、最初に最高額が差し引かれて後ほど過分に取り過ぎた分が返金されると言う首都高Xはこの点で違いがあります。 この方式自体は鉄道と違って首都高の場合は区間も限られておりますしまた最高額も1200円ですからある意味では合理的で、高速道路の利用形態にあっているとは言えるでしょう。しかしながら疑問に感じるのはどうして過分額を自動的にICカードに戻せないのかと言う事です。
これは恐らく出口での通過時間がデータを送信するだけで精一杯であるからと予想出来ますから致し方ないと捉えられますが、そこまでデジタル化に力を入れるのなら出口の受信機の先に改めて送信機を設置しそこで戻すと言うのは出来ないのでしょうか。
あるいは改めて利用する際に入口にて戻されるという方式を採用するのも有でしょう、そもそも鉄道などと同じく最初に徴収するのは最低区間の運賃で出口情報を受信した際に加算して引き落とす方法の方がスマートな訳です。最も鉄道と異なり車での利用ですから最低区間の引き落としだとチャージ金額が少ない場合どうするか、と言う問題が出て来ますがこれは後ほど利用する際や機器を返却する際に精算すると言う形で解決出来るのではないでしょうか。
最も後者の最低額支払いの方式ですとそのまま機器なりICカードを放棄してしまえば逃げられてしまう・・・と言う事も危惧されますから、督促の手間等を考えると問題があるとして採用されなかったと考えられるので矢張り道路に応用するのには不向きなのかもしれません。
可能な限り利用者に手間をかけないと言う点に立って考えるのならその様に施策はされるべきであると感じられますから、そう言う事はなしに発表されている時点で首都高はETCにしか本音では関心がないと見れなくありません。
少なくともこれについては完全民営化と言う将来的な目標、そして2050年の完全無料化も絡んで来ますので無闇に先送りに出来ない問題であるのは理解しますが、首都高は中央環状線が出来るとは言え矢張りNEXCO管轄の高速道路より流入して首都高内で降りて行く非ETC車への対策はどうするのか、と言う点も踏まえてもう少し煮詰めて案を練る必要性があると思えるところです。


Suicaでは、初乗り運賃は差し引かないように
変更されています。ICOCAの方は分かりませんが。
>どうして過分額を自動的にICカードに戻せないのか
ひょっとして、カードを首都高X通信機に差し込む
ような構造だと思われてませんか?
通信機のサイズはL69 × W49 × H13.5 (mm)
とのことで、カードより小さいので、それは違います。
したがって、過分額をICカードに戻すことは
できないはずです。
書き込みありがとうございます、またご指摘ありがとうございました。
Suicaについては調べてみましたところ、入場時に初乗り運賃引き落としの方式から初乗り運賃相当額が入金されているか確認する方式に変更されていたのですね。変更前から長く使っていましてそういうものだと思っておりましたので失礼致しました。
ICOCAは・・・ちょっと誤解のある書き方をしてしまいこちらも申し訳ありませんが、こちらについては導入当初から初乗り運賃引き落としではなく残高が0円でない限り入場できる方式を採用しているとの事です。これについては書く場所を誤ってしまった、つまり蛇足であったと感じております。
首都高Xの仕組みについても誤解しておりました、ありがとうございます。機械に差し込まないとなりますと以前にあったハイウェイカードと、差し出す場所が入場と出場時でそれぞれ異なりますが比較的似た性質ととらえれば良いでしょうか。
そうなりますと精算処理が出口で出来ないのも納得です、自分はカードを機械に差し込んだ方式だという誤った前提とも言う誤解の前に考えておりましたからその様に考えてしまった次第です。
この度はご指摘頂きました事、改めてありがとうございます。そして申し訳ございませんでした、次の日記にて訂正を出したいと思います。
電子マネーとして、Edyが採用されました。
それから、ウィキペディアの「首都高X」が詳しいですよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/首都高X
書き込みありがとうございます。
Edy採用と言うことは中々利便性が高まりますね、面白いシステムであると今更ながら感じているところです。情報ありがとうございました。