2014年12月16日

冬風書館サイト開設10周年を前に感じる今・その1

 どうも昨今、ブログや個人サイトがTwitterや各種SNSに取って代わられたのは「記事のタイトル」を考えるのが億劫な場合があるからではないか、と思えてしまった狐です。

 唐突に浮かんだものではありますが、なるほど、確かに自らを振り返ってみるとタイトルも何もなしに、思ったままに「つぶやけた」方がその時の気持ちをよりストレートに示す事が出来ますし、何より、考えている時間を省けますのでその話の中身の新鮮さも比較的高いままに放つ事が出来るものでしょう。
 そう考えますと、得てして人間と言うものは楽な方へ、あるいは楽と感じられる方に傾きがちでありますから、一時期は時代の寵児と言わんばかりにもてはやされた従来型のブログが、それ以前に存在した個人サイトと共に主流から下がったのも納得出来るものです。確かに思いや考えを発したいだけなのに、その場をある程度自ら整える必要があるとなるのは確かに手間なものですから。
 故に個人サイトにしてもピクシブであるとかそうした表現のテンプレートが用意されている場がウケたのでしょう。創る側としては純粋に創作のみ出来る、と見れますし、それらを見る側としてもそこに行けば検索キーワードさえ打ち込めば何とかなる、との手軽さが感じられますから、その双方が上手く合致した事により、取って代わられて今の有り様になったと感じます。

 とは言え、今なお、昔に購入したHTML関係の書籍を参考にしつつ、手打ちでサイトの管理をしている身からすると、どこかそれはそれで寂しいところもあるのはまた事実。
 つまりそうした創作したものを置く場を作る楽しみ、またどういう構成にしようかと悩む機会が失われた、とも出来る様に感じられますし、探す方からすればそうした用意された場以外には中々新しいものを目にする事が出来ない、ある意味では不便な時代になったとも思えるものです。
 更にその提供されている場が例えばシステムトラブル、あるいは極端な話、唐突にサービス終了となってしまったら、依存度の高いジャンルほど、そのジャンル自体が極端な話、四散し、ややもすればそこを舞台に築かれた様々な人間関係すらも消滅しかねないものでしょう。
 例として挙げられるなら、数年前にありましたブログ以前からの個人サイトの中心的な存在であったインフォシークによる「infoseek isweb」サービス提供終了は、正にそれを象徴するものではありました。
 実際のところは終了となるしばらく前より開設・運営をしていた各管理人が手を引き、実質的に放置されていたものも多かったところはありますが、開設されいた各サイトにありましたネットが個人に普及しだした時期の空気や文化、また大衆化が進んでいなかったからこその独特な専門的知識の紹介等もサービス提供終了により、そのまま消えてしまい、一部はアーカイブ等に残っていますが完全なものはもう見る事は出来ないのには変わりません。
 少なくともそれらはマイナスの効果が短期的には多くありましょう。

 そうしたマイナスの方向を重視してみるならば、昨今の創作ないし同人界隈と言うのは、多様性や冗長性とは逆の方向に実はシフトしつつあるのではないでしょうか。勿論、それは、個人サイト時代から続いていた事ですし、私がネットを始めて先の秋にて15年程は経過したものではありますが、その間に幾度となく繰り返されてきたものではありました。
 しかし、まだそれはひとつの個人サイトだとかを中心としたものであり、多くの場合はその果てに今のSNSに結果として繋がった訳ですからプラスの方向、文字通り多様性や利便性、汎用的な冗長性を求めた結果であるとも言えるのです。
 だからこそ、今後、そうした個人サイトレベルにとどまらないマイナスへのシフトは、ある程度唐突に訪れるものでしょうし、そしてそれがもたらす影響はより幅広く、深い、複合的な側面を有していると予感します。

 ただ結果としてそうしたある種の「破壊」の中より、また新たな気付きやニーズが生じて、それまでの常識では考えられなかった、あるいは夢物語に見えた構想や形態が技術の進歩もあって生じる事も大いにあり得ますから、長期的に見てプラスになれば、とは思えるもの。
 書き出しの「記事のタイトル」云々からは大分脱線してしまいましたが、結局のところ、人が楽、あるいは利便性の高い方向にシフトするのは変わりないもの。私自身、すっかりTwitterは手放せない存在となっていますし、ピクシブにしても今は一時停止しています同人誌の通販用に関連サービスであるBOOTHの活用も前向きに考えています。
 とは言え、昔に比べれば相当頻度は落ちてはおりますが、今後も自らのサイトは維持し、新たに掲載する小説についても引き続きサイトへの掲載としていきたいところです。
 矢張りそこにあるのは前述した通り、テンプレートがあるから、として1つのサービスに全てを預けるのはリスクがいざと言う時に高いから、以外の何物でもないでしょう。
 何より、レンタルサーバとは言え、自らが資金を出し、また管理する場がある事からの感覚はそうしたサービスに委ねてしまっては得られないものでありますし、それに関連する苦労も創作ないし同人活動の醍醐味を構成する主要な要素ではないかと考えるからでもあります。

 勿論、プラスの面ばかりではありません。現状の課題としては手打ちのHTMLでの構成の上、かつその知識は2000年頃のものであり、最近のCSSだとかその辺りには一切及んでなく、一応の見通しこそ立ててはいたものの、結果として運営が長期に及んでいる事からのページ数の増大と更新に個人の手で満足に対応し切れていない点が特に問題としてあり得ます。
 サイト「冬風書館」も運営開始からあと半月余りで10周年を迎えるものですから、その辺りに関しては2015年にある程度は解決したいと思いつつ、長期に渡って未完結の小説についてもそろそろ何とかしなければなりません。
 今月の頭に7年ぶりに当時、「quadruplus!」( http://seesaawiki.jp/quadruplus/ )の管理人宮尾武利さんと共作との形で掲載しておりました小説「ラベンダーフォックス」の続編を掲載したのはその一環でもあります。書きだしてはなくとも、幾つかの未完結小説については再開を前提に再びネタを練っている段階にあります。
 それ等の各小説に久々に目を通していますと、その当時の特有の熱気と言うのを感じてしまえますし、自らが過去に書いたものでありながら、そうとすら思えない見方をしているものもあって新鮮さすら覚えてしまいつつ、年数の経過により当時の勢いは流石に絶えてしまっていますから、上手くつなげる形でそれぞれ結末に持って行く方向で考えています。
 
 この10年間、本当に様々な変化があったものだと、思い返せば思い返すほど感じずにはいられません。「冬風書館」を舞台にして様々な人とのつながりも生じたものですし、今なお、長らくお付き合いさせて頂いている方もおられれば、残念ながら消息が分からなくなってしまった方、あるいは関係の途切れてしまった方もいらっしゃいます。
 様々な御縁、また濃淡は今後ともあるものではあると感じますが、これから先に来るのが必然的な様々な変化に合わせつつ、可能な限り長く続けていきたいものだと、思えたそんな冬の朝でした。
 これからも何卒、よろしくお願い致します。
posted by 冬風 狐 at 04:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 同人・各種連絡・サイト関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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