2014年04月28日

新聞のコラムの「妖怪」から見る「東方」

 どうもETCマイレージの登録をしようと思ってよくよく見てみると、自前の車載器が無いと登録できない事( http://www.smile-etc.jp/guide/qa/03.html#05 )がわかった狐です。
 自前で車を持つよりも、保険だとか車検の費用、また普段の利用頻度を考えたら、との事で専ら必要な時にレンタカーやらカーシェアで車を借りて使っている身からすると思わぬハードル。流石にそうした借りる車の車載器を勝手に登録する訳にはいかないでしょうから、ある意味どうしようもありません。
 最もETC自体が基本はクレジット決済が前提ですから、下手な割引よりもクレジットでの利用を通じてカードのポイントを貯め、そちらを何等かの商品券だとかに変えてしまった形で正規の割引に相当する還元可能、との見方も出来るものです。
 冷静に見返れば月々の利用回数には変動も多くありますから、そこを考慮すれば現状では十分に足りる、とも考えられます。そもそも今春からのETC割引自体の大幅縮小もあって、同時に値上がったガス代だとかも考慮すれば、鉄道や高速バスの方が安い時も増えたもの。そうなればちょっとしたETC割引目当てに色々とする労力が割に合わなくなってきている、とも言えそうです。

 さてそんな先日、用事ありまして山梨へと行ってまいりました。今回は片道を御殿場からの路線バスの乗継、帰りは中央線の普通電車とのんびりと行き来した具合ですが、その帰りに購入した4月21日付の山梨日日新聞のコラム「風林火山」が「妖怪」に着目しておりました。
 コラムの内容自体は「妖怪ウォッチ」なる最近流行っているとのゲームを、かつてのポケモンに匹敵する存在ではないか、と紹介する形で始まっているものですが、更にその中より「妖怪」の存在が大人の世界でもブームになっている、と運んでいます。
 更に江戸時代後期にも妖怪ブームが生じたとし、その辺りを以て東日本大震災や原発事故、更に改憲論議と言った既存の「秩序」が脅かされているからこそ、「妖怪」ブームが生じているのではないか、と結んでいるのは新聞らしい、と言えるのですが面白い着眼点だとは思えたものです。

 正直なところ、私にとって妖怪とは親しみを感じる存在であります。
 それは元々好ましく思う狐やらお稲荷さんと言った辺りからもあれば、同人趣味にて活動している「東方project」に至っては外の世界では否定された「妖怪」やらが住まう幻想郷が舞台となりますから、そうした趣向を通じて多くは意識の中でありますが「妖怪」とは日常的な存在とすら言えてしまえるでしょう。
 そしてまた振り返りますと、こうした狐やお稲荷さんから東方に至る「妖怪」的な要素を有する存在に魅力を感じ、自らの中に取り込んでいった時期とは確かに不安定な時期でありました。まずは思春期、続いては皮膚炎の悪化などから来る病気、そうした不安定さの中でそれらの存在は私を支えていたものですし、それ等が無ければ今がなかったのは多くの場合、確実なところでしょう。
 その様な経験を踏まえますとこのコラムの、最終的な結論はまた別としても、着眼点や筆の運びは面白さと共にそれなりに納得を抱けてしまえる限り。
 更に、これはあくまでも勝手な考えではありますが、同人から生まれ、色々と評価はされるもののひとつの大きなジャンルとして成長し、また存在している「東方project」の有する魅力だとか人気の源泉の一つとしてもあてはめられるのかもしれません。

 即ち、こうした価値観を多くの人が無意識の内に持ち合わせているのであれば、現実の世界への不安感が強ければ強いほどに東方の存在は強いものになる、と言う事が出来ます。
 それは正に東方で言う「幻想郷」の在り方、外の世界で忘れられた、あるいは否定された存在が在る事の出来る世界そのものではないでしょうか。また、前世紀たる90年代から存在していた東方が、2002年のZUN氏による再開以降に急速に勢力を拡大したのも、世相を振り返れば2001年9月11日の同時多発テロの直後であり、その余波は今なお世界各地に響いているものです。
 そして日本を振り返れば、バブル崩壊以降継続している、主としては経済的な不安定さがずっと存在し、それは更に雇用形態の変化となってより強まっているものですし、更に極めつけは2013年の東日本大震災とそれ以前の価値観や秩序を揺さぶる、あるいは崩壊させる出来事が続いてきたのは見逃せません。
 最近では「艦これ」等の新勢力の台頭はあるとは言え、今なお、各地で東方系の同人誌即売会やら音系イベントが開かれているのを見ますと、矢張りしばらくはこの調子で続いていくのではないでしょうか。

 何せ世間は相変わらずの不透明ぶり。ユーロ危機は少しは落ち着いた感はありますが、世界を見ればシリアやウクライナ情勢はその筆頭でしょうし、国内でも福島原発事故や新たな大地震への懸念等、見通せそうで見通せない出来事は尽きる事はありません。
 そうなってきますと改めて、私としては東方がより興味深く思えるものですし、またより愛着を抱けてしまえているものになつているのだ、と気付けたもの。
 取り敢えずは今夏以降、また幾つか東方で同人誌を出す計画もしておりますし、その辺りの見通しも改めて確認して、今後も趣味のひとつとして楽しんで行けたらと思えてならないものでした。
posted by 冬風 狐 at 16:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 同人・各種連絡・サイト関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月15日

「狐神楽」と「犬走椛」から生じたる今

 どうもしばらく前の事になりますがmixiへの課金(mixi premium)を止めた狐です。
 月々数百円単位の課金でありましたが、正直な所、利用開始と比べるとmixiの利用頻度(ログインするとしても数ヶ月に一度程度)が大幅に低下した上、課金するに見合うサービスが提供されてるとは感じられなかったので解約した、との次第。
 殆どログインしていないのだからどんなサービスがある分かる訳がない、との側面も一部ではあるのですがざっと見て、ああ、と判断してしまえる程度しか見当たらなかったのもまた一面。
 とにかく言えるのはアカウント削除こそしないものの、かつてはメインで使い、またある意味、課金するだけの価値があると見出していた華型サービスであったmixiも今や、私の中ではすっかり過去のものになってしまった、それだけは確実であるのみでしょう。
 兎にも角にもこうした経験をしてしまうと、今メインで使っているTwitterとて数年後にはどう、自らの中で評価しているのたろうか、と浮かべると中々に怖いものを感じられてならないところです。

 さてもう1週間以上前の話になるのですが、久々にある場所へと足を運んで参りました。
 そこは浅草は吉原。かつて属していた狐を主題とした神楽を行う集団「狐神楽」が関わったイベントが行われていた為でして、近隣に用事があった流れもあり、挨拶にうかがった次第でした。
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 なお2014年4月現在では「狐神楽」ではなく「吉原狐社中」( http://yoshiwara-kitsune.jimdo.com/ )が正式名となっておりますが、私自身が「風麿」との名前にて加わっていたのは、その前身である「王子装束榎 狐神楽」の時期でありますので、この記事においては「狐神楽」と称させて頂きます。

 正直な所、私にとって「狐神楽」の存在は大きなものであるのは今でも変わりません。
 当時、数年来抱えておりました健康上、あるいは経済的な問題をようやく乗り越えたものの、すっかり疲弊していた自らに新たな世界を見せてくれた、また触れさせてくれたのが「狐神楽」と当時、主として関わっていた王子の装束稲荷にて行われていた縁日「榎市」(榎市自体は現在も行われています)を通じての様々な経験であったのは大いに肯定出来るところです。
 最もその後、その中を通じて知り合ったとある相手の引き起こした種々の問題に新たに悩まされたのも一面であり、様々な思いが相まじっていた中で私としての一区切りつけるべく、「狐神楽」からの離脱を申し出たのが東日本大震災が起きた年の事。その後は色々と新たな変化があり、ようやく落ち着いたので、との思いも抱いての足取りであったものでした。

 当日はまず向かった別の東方系イベントを一旦抜けた後、別の用事を幾らかこなしたところで吉原へ。さっと降り出した雨に一瞬、見合わせようかと浮かんだものの、ふと見ている間に雨が止んだものですから、これは行くしかない、とTX浅草駅よりおよそ1年ぶりに歩む吉原への道。その間、街路樹として植えられた葉桜で賑わう街路は中々によろしく、気持ちを整理するのに役立ったところでありました。
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 その後、吉原の一角に到着すれば、そこにある吉原神社と弁天さんにお参りをまずは済ませた後、その間に広がる公園へと向かいます。その公園こそ今回、「狐神楽」の関わっているイベント「狐楽市」の行われている場所であり、時間帯こそやや遅かったので大分静かにはなっていましたが、それなりの人の姿と幾らかの張られたテントの内のひとつに久々に見かける「狐神楽」の一団の姿がありました。
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 その場での詳細については詳述を避けますが結果として、少なくとも私としては久々に挨拶ないしやり取りを交わせた事はありがたいものであった、と言えるでしょう。矢張り直接でないと本当の意味での近況とはうかがいにくくありますし、当時とはまた色々と変わったもまたどこかでは変わらないノリのある「狐神楽」の今の把握と共に、こちらの近況もある程度話せたのは本当に幸いであったと感じる限りです。
 なおその場で頂けたビールはその後再び戻りました東方イベントにて、差し入れた相手より好評頂いた事も触れておきたく思います。プレミアムモルツの威力は何ともすごいものなのでしょうか、日本酒・焼酎党の、かつて「狐神楽」では「風麿」の名前を頂いていた身ではありますが感心してしまったものです。
 
 ちなみに余談となりますが私が、東方コスを始めるきっかけのひとつが「狐神楽」であるのにも触れておきましょう。
 直接的なきっかけは名古屋迷物の玄人向け喫茶店「マウンテン」にて食事を摂っていた際、東方コスをまとった一団が来店し、その中にいたあるキャラクター、そう白狼天狗の「犬走椛」の姿に注目してしまったのが発端であるのですが、ただ好ましいキャラクターとして椛を見るのではなく、その場でコスをしたい、との気持ちを生み出し、更に後押ししたのは「狐神楽」での経験でありました。
 具体的に書くならそれは装束稲荷の神楽殿にて、練習とは言え人前で神楽の小太鼓を叩いていた事、また狐神楽を舞うメンバーの姿を見ていた、また撮影などを通じてサポートしていた故、と出来ます。
 それ等こそ前述した「新たな世界」の最たるものでありました。人前で、あるいは人に対して、自らのそうした気持ちを行動に示す事へのハードルの低さ、また羨ましさを抱けていたところで東方コスと出会ってしまった訳で、故に私にとって「狐神楽」は「犬走椛」と共に東方と言う新たな分野に乗り込む、抵抗する気持ちを乗り越えさせるきっかけを私に与えてくれた重要な存在なのです。

 最近は多忙故に自宅等で時折、コス飲みをする程度しかコスも出来てはおりませんし、主としてするコスも犬走椛から九尾狐の八雲藍や鴉天狗の姫海棠はたて、ニホンオオカミ女の今泉影狼、また秋姉妹へとシフトしてしまっておりますが、その辺りの経緯に対する思いは年月が経れば経るほど強くなっていく、そんな気がしてしまいます。
 現状ではコスはともかく、狐神楽については時間的な余裕の無さから再び活動しようとしてもと会面は叶わないのが残念であるだけに、今回、再び接する機会を得られたのは本当に貴重なものです。
 今後はこれを機として、折を見て「狐神楽」の関わるイベントに足を運びたいもの。更にそれから新たに得られた東方においても、今後とも小説同人ないしコス、または関係する神社めぐり等の活動を、以前からしているお稲荷さん巡りと共にしっかりと続けていきたいものだと、思いを新たにしてしまった風麿ないし冬風 狐でありました。

 写真は全て2014年4月6日に撮影。
posted by 冬風 狐 at 04:18| Comment(3) | TrackBack(0) | 歴史・時事・民俗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする