どうも気がつけば5月も後半に突入しつつあるのにしみじみとしてしまう狐です。
取り敢えず同人活動については当面はサークル参加等は行いませんが、通販に関しては6月頭までには開始出来る見込みで調整していますので、今しばらくお待ち頂ければ幸いです。
さて今月は月末に博麗神社例大祭がある他、個人的に色々と集まる等する機会がありまして、中々に多忙なのですが世間的にも5月5日の北海道電力泊原発停止による商業用原発の全停止やら何やらと、色々と事が続いているそんな具合である様に思います。
そんな中で来週火曜日に、いよいよ東京スカイツリーを迎える事になります。


私にとってスカイツリーとは狐神楽に色々と関わっていた時に、浅草の街中よりふと見上げるとそこにそびえている、そして月が変わる毎に大なり小なり姿を変えている、中々面白い存在との印象が強いもの。また建設以前に存在した、業平橋駅の通勤時間帯専用ホームの跡地である事から、かつて存在したそのホームの姿をふと思い出してしまったりもします。
既に東武鉄道が業平橋駅をとうきょうスカイツリー駅と改称する等、関係する交通機関においてもこの春頃から変化が見られていますが、5月22日の正式開業と同時に姿を変えるのはそれこそバス網であるかもしれません。
現在、東京スカイツリーのある一帯には都バスが路線網を形成しており、都バス以外では東武バスウエストがスカイツリー建設の途中から休日を中心として「スカイツリーシャトル上野・浅草線」を運行している程度となっています。
またスカイツリーのある業平橋駅付近は隅田川の東岸との事もあり、新橋駅まで延びている業10系統等を除けば大半は浅草寿町等を起点終点としている傾向があり、あくまでも途中経由地との傾向が強いものでしょう。
ここに5月22日以降、東武バスウエストが京成バス・JRバス関東・京急バスと共に新路線3つを開設します。 最初にこの事を知った京成バスのプレスリリースでは、その内の1路線である「東京スカイツリー〜東京ディズニーリゾート線」(
http://www.keiseibus.co.jp/info/upfiles/f11fd9179ea73f330dad61790f6bba15.pdf )の案内のみとなっていますが、東武バスのプレスリリース(
http://www.tobu-bus.com/pc/images/data/20120405132953.pdf )では他の2つの「東京スカイツリータウン〜東京駅線」(JRバス関東と共同運行)、「東京スカイツリータウン〜羽田空港線」(京急バスと共同運行)が案内されており、あわせて既に運行が開始されている前述の「スカイツリーシャトル上野・浅草線」の定期便化も掲載されています。
これ等の路線の特徴は当然と言えば当然ですが浅草地区を起点終点とせずに、業平橋界隈、つまり東京スカイツリータウンをそれとしている事にあります。
特に新幹線や中央線、成田空港特急を意識してか、東京駅からの路線は午前7時台〜午後20時台まで20分間隔での運行となっています。
これは元々直行交通機関のなかった業平橋駅界隈はもとい、対岸の浅草地区まで含めても都バスのS-1と東42甲の2系統を除き、東京駅から乗換なしでの移動が出来なかった事を踏まえると大きな改善と言えるでしょう。
最も運賃に関しては前述の都バス2系統が200円であるのに対し、大人500円、子供250円と割高ではありますが、都バスの東42甲が東京駅八重洲口より1時間に2本が基本であり、時間帯によっては1本のみとなる事。
もう1つのS-1系統は以前は東京駅丸の内北口より毎日毎時2本で運行していたものの、東日本大震災に際しての混乱以降、一時は運行中止、再開後も上野松坂屋前までの運行が基本となり、東京駅丸の内北口からは土休日にわずか4本にまで減少しているのを考えれば、直通交通機関としては大いに使えると思えます。
なお鉄道ですと東京駅に隣接している大手町駅より地下鉄半蔵門線にて押上駅まで行くのが唯一の直行移動手段かつ運賃190円と低廉となりますが、東京駅より延々地下通路を歩いて大手町駅半蔵門線ホームまで行く手間を考えると、少しばかり割高でも東武バスとJRバス関東の共同運行路線を使った方が楽でしょう。

またバス車体は路線バスタイプではなく、昼行高速バス用のハイデッカー四列シート車が充当されるのがJRバス関東の時刻表より確認出来ます。都内完結の東武バスの路線は王子駅と亀有駅を結ぶ系統に例がありますが、JRバス関東の路線では他には思い当たりませんし、その辺りでも個人的には注目してしまえます。
残りの2つの路線の1つである「東京スカイツリータウン〜羽田空港線」は運賃900円にて毎時1本の運行。一見しただけではただの空港連絡バス、と見えますが途中停留所として錦糸町駅が設定されており、一部のバスは錦糸町駅〜羽田空港と東京スカイツリーとは関係のない区間のみの運行となっていたり、早朝夜間には錦糸町駅を経由しない直行系統も設定されているのが面白いものです。
羽田空港と浅草・業平橋地区を結ぶ交通手段としては、都営浅草線と京急線の直通運転とリムジンバスの「浅草・錦糸町エリア〜羽田空港線」が存在しています。
前者は本数はそれこそ多く羽田空港国内線ターミナルから浅草線のスカイツリー最寄り駅である押上駅までの運賃も640円でありますが、後者については1日2往復のみ、運賃も2700円となっていますから羽田空港からスカイツリーへの移動手段として考えると、浅草線が「東京スカイツリータウン〜羽田空港線」の競合相手となると言えます。

最も浅草線は通勤鉄道であるのを考えれば、朝夕を中心として通勤ラッシュが特に子供連れにとってはやや難。更に浅草線内を多くの列車は各駅停車で運行するのを考えますと、渋滞に巻き込まれるリスクを考慮しても、通勤ラッシュとは無縁で隅田川東岸の下町界隈を眺めながら移動出来る直通バスの方が観光客向けには楽でしょうし、そうでなくとも260円差でのサブルートとして位置づける事も出来るかもしれません。
なおこの系統は錦糸町駅〜羽田空港間の区間利用も可能との事ですので、スカイツリーとは関係のない空港移動の需要も狙っていると考えられます。
そして最後に残ったのが京成バスとの共同運行となる「東京スカイツリータウン〜東京ディズニーリゾート線」。これまでの2路線、更に既に運行されている上野・浅草線が何れも主要駅・空港からの移動需要を考慮している路線であるのに対し、言ってしまえば観光施設同士を結ぶ一線を画した路線でしょう。
本数は午前7時〜21時台の毎時1本が基本であり、運賃は500円。それなりの移動距離にもかかわらず羽田空港線よりも400円安いのが興味深いところですが、この系統もその羽田空港線と同様に途中停留所として錦糸町駅、更に葛西駅が設定されているのが特徴です。
よって東京スカイツリータウン〜葛西駅、錦糸町駅〜東京ディズニーリゾートの区間利用も可能となっており、既に急行バス「シャトルセブン」(
http://www.city.edogawa.tokyo.jp/kurashi/kotsu/bus/shuttle/index.html )や高速バス秋葉原・東京駅〜新浦安線にて東京ディズニーリゾートへの乗り入れを行っている京成バスらしい設定と見る事が出来るでしょう。

また京成バスが得意としている東京東部地区及び千葉市以東地区における、放射状(東西方向)に伸びる鉄道路線を環状(南北方向)に結ぶ(
http://www.keiseibus.co.jp/pdf/120302.pdf )路線の応用例として見る事も可能かもしれません。
スカイツリーの駐車場事情に関しては2012年5月16日付の日経流通新聞にて取り上げられており、記事中では新聞社の調べではありますが、東京ディズニーリゾートの15分の1の1328台しか駐車スペースが無い事が触れられています。
よってマイカーでスカイツリーへ行こうと言うのはある意味狂気の沙汰、と極論言えてしまえると思います。仮にマイカーで都内まで行っても別の地区の駐車場に車を止めて、そこから今回紹介したバスだとか、あるいは既存の鉄道網(とうきょうスカイツリー駅あるいは押上駅、徒歩移動も考慮すれば浅草駅・京成押上駅も)を利用するのがベストでしょう。
開業段階でこれだけの駐車スペースしかないのは言い換えてみれば、当初から公共交通機関の利用を前提とした設計である、と推測出来ます。また周辺は下町、つまり住宅密集地であり、過度のマイカーでのアクセスによる渋滞は周辺住民にとっては迷惑以外の何者でもありませんから、その辺りを考慮して、特に地方から向かおうとする方は注意する必要があるかと思います。
以上の具合でそれこそ様変わりするスカイツリー開業に伴う、浅草・業平橋界隈のバス事情。スカイツリー自体は混雑が収まってから行きたいものですが、その前にこれ等のバス路線は機会を見つけて観察に行きたいものでした。
写真は1枚目と2枚目は2010年9月18日、3枚目は2012年5月13日永田町駅にて、4枚目は2010年10月23日に羽田空港国際線ターミナル駅にて、5枚目は2009年4月7日にパームアンドファウンテンホテル停留所にてそれぞれ撮影。